金鯱賞のエアウインザーの調教について

2019年4月16日

Twitterより質問を頂きましたm(_ _)m。

まず僕自身、本当はあまり調教を重視しておらず、調教映像を見ていません(これは書籍で解説した通り、パドックを重視しています)。

調教映像が全て存在するならフォローしてもいいのですが、グリーンチャンネルで放送されるのは重賞に出走する馬だけです。

調教欄は見ていますが、これも書籍の補講で解説した通り、CWコースでの内容はあまり細かく気にしません(予定通りの調教が出来ていればOK)。

エアウインザーの1週前追いきり

質問文にある
「特に直線すぐ他馬をあっさり抜き去った2月27日」
ですが、映像を見てないのでそこは解らないものの、タイムは
68.6 52.3 37.9 11.6

ロジャーバローズ馬也を5Fで0秒3追走3F併せで0秒4先着

シャケトラ馬也を5Fで0秒7追走3F併せで0秒4先着
となっています。

シャケトラやロジャーバローズといった「重賞級の馬を突き放すような内容」なら評価してもいいのでしょうが、
この2頭は元々

エアウィンザーとゴール前まで併せる予定だったのでしょうか?

というのも、エアウィンザーは1週前追いきりですが、シャケトラやロジャーバローズは2週前追いきりです。

エアウィンザーは武騎手が乗っていますが、シャケトラやロジャーバローズは助手さんが乗っているはず。

 

一方で、前回の休み明けの西宮ステークスの1週前追い切りは

カンタービレ強めに5Fで0秒8先行1F併せでクビ差遅れ

リアオリヴィア一杯に5Fで0秒4先行1F併せで併入

とエアウィンザーは先行して遅れているのですからイマイチです。

 

しかし、カンタービレはレース当週の最終追い切りでルメール騎手が乗っています

一方でエアウィンザーは助手さんが乗っています

どちらも映像で見てないので断言できませんが、おそらく今回の方が併せ馬はよく見えたはずです。

でもこうやって細かく見ていくと『併せ馬の見た目で判断しては駄目』だという事が解ると思います。

ゆえに僕は併せ馬の着差をそこまで気にしません。

 

最終追い切り

それで、エアウィンザーの調教がイマイチと思ったのは、最終追い切りの内容です。

いつもより緩い内容でした。

この馬はテンションが上って折り合いが難しくなる馬でも無いですし、今回は近場の中京です。

最終追いを緩くする理由がありません(前走の最終追いとは全く違います)。

2月の中旬から日曜日の坂路を含めて、結構いい時計で走っているので
「休み明けだからと調教をやりすぎて疲れが出たのでは?」
と考えました。

実際に疲れが出たかどうかはもちろん解りません。

レースの敗因も
・馬場の外に出せなかった
・ダノンが強すぎた
という部分があり、調教がどうだったかは判断出来ない内容です。

ただ「調教がイマイチ」と解説した理由は上記の考えとなります。

簡単にまとめれば調教は
・調子がいい時と同じようなメニューをこなせていればOK
・そうじゃない時は陣営の意図を汲み取る必要がある
という考え方です。