ディープインパクトは毎年200頭以上種付けしたから早く死んだ?!

昨日、ディープインパクトが亡くなったわけですが、

 

それに関連して、こんな記事が出ていました。

 史上2頭目となる無敗の3冠馬で、種牡馬としてもJRA・G1馬38頭(51勝)を輩出したディープインパクト(牡17歳)が30日、けい養先の社台スタリオンステーション(北海道・安平町)で死んだ。痛みがあった頸(けい)部の手術を28日に受けたが、翌29日午前に起立不能に。30日早朝に頸椎の骨折が判明し、回復の見込みが立たないことから安楽死の処置が取られた。日本競馬界の至宝の死に、大きな衝撃が走った。

ディープインパクトが首を痛めた原因について、社台スタリオンステーション事務局の徳武英介氏(57)は「種付け料を上げて(頭数を)絞っていくようにしていったが、種付け頭数に起因しているのではと言われたら、そうかもしれない」との見解を示した。

初年度の07年から毎年のように200頭以上の種付けを行っており、人気種牡馬ならではの宿命として、肉体面に負担がかかっていた可能性は否定しなかった。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190730-00000274-sph-horse

 



悪意満載の記事を放り込んで来る報知新聞さん、流石です(´・ω・`)。

ディープインパクトの200頭が問題なら、シャトルで400頭近く付けているモーリスなんて虐待そのものですよね。

いつも思うのですが、報知新聞はどんな人が記事を書いているのでしょうか。

もし仮に問題があるなら

200頭が適正かどうかは、種牡馬に聞いてみないと解りません。

もし仮に問題があったとしても頭数ではなく期間でしょう。

野球でも球数制限が議論されていますが、100球を1時間で投げるのと2時間で投げるのとではダメージが全く異なります。

1イニングに30球・40球も投げたら、それだけで大きなダメージです。

 

種牡馬も一緒で、短期間で200頭付けたら疲れるかもしれません。

種付けの影響を語るのなら「どれだけ短期間でこなしたか?」です。

早生まれ競争

僕の書籍の補講でした話ですが、近年は早生まれ競争が激化しています。

言うまでもなく、クラシック競走は早く生まれた方が有利です。

ダービーで上位に来た馬の誕生日を見て下さい。

参考:https://db.netkeiba.com/

オルフェーヴルの時代までは5月生まれでも通用していましたが、ここ5年くらいの結果を見る限り、3月には生まれてないとアウトです。

生まれる時期を逆算して、短期集中で種付けが行われているはず。

みんな1日でも早く種付けしたいわけですから、体調不良でも無理して付けていると考えられます。

 

競馬の本質

競馬は畜産の向上目的で始めたものであり、「早く育つことは正義」です。

ゆえにクラシックレースの価値があるわけですが、「早い時期に生まれるのが正義」というのは、その趣旨から逸れています。

そもそも「競馬はスポーツである」という近年の建前ですから、クラシック偏重は時代遅れの考え方です。

このままではヨーロッパみたいに3歳で引退する馬も多くなると思います。

 

個人的な考えですが、ダービーは4歳春に移動するのもアリでしょう。

「生まれた月の影響が少なくなるのを待ってから世代NO.1を決めよう」という発想です。

その案がスンナリ通るとは思えませんが、もし仮に種付け頭数が馬の健康に影響があるなら、1日あたりの頭数を減らすためにクラシックの日程を変えるべきだと考えています。

 

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