日本ダービー前日JRAストライキの影響は大きいので注意
2024年のJRA春闘も揉めに揉めて、ダービー前日に厩舎従業者を中心にストが行われる事が確定しました。
昨年に引き続く形となりますが、前回と大きく異なる部分があるので、ダービーに影響が出るのは確実です。
昨年のストライキ
まず前回の確認からですが、昨年は阪神大賞典の週にストライキがありました。
端的に言えば、減らされた給料体系を元に戻してくれという話でしたが、調教師側がその要求を突っぱねた形です。
そのためストライキは決行されましたが、直前になって労働団体の1つが裏切ったり、JRAが手を貸すなどして、競馬は通常通り開催されました。
3労働組合も折れる形で翌週は何もなかったのですが、次年度に遺恨が残った形です。
前回ストとの違い
そして今回のストライキの話となるのですが、
昨年のストライキは開催業務だけでしたが、今回は厩舎業務も24時間停止します。
具体的には下記のような影響が出るはずです。
特に問題なのが土曜日の調整です。
競馬新聞に載っている調教時計は追い切りだけですが、競走馬は毎日運動しています。
日曜日にレースに出走する馬でも、土曜日や日曜朝にも馬場で走るわけです。
シックスペンスはストライキの影響を考え、金曜日じゅうに東京競馬場へ輸送したわけですが、土曜日の調整は誰がやるのでしょうか。
餌やりや水換えくらいならアルバイトでもできるかもしれませんが、馬を運動させるのは素人には無理だと考えられます。
そのくらいの事は調教師も分かってるはずですが、このタイミングで輸送するという事は、金曜日の時点で美浦を離れておかないとマズイと考えているのかもしれません。
土曜日に何が起こるのか、SNSなどで情報収集して下さい。
JRAの対応が酷い
問題の本質は昨年JRAがスト破りに加担して強行開催した事です。
調教師と厩務員(調教助手)との労使間交渉の話であり、本来ならJRAは関係ありません。
JRAが調教師のお手伝いをするのは、公正競馬上、大問題です。
競走馬は当然普段お世話している厩務員は覚えているわけで、違う人が当日お世話をしたら戸惑う可能性があります。
競馬ユーザーに説明した上で競馬を開催するのは構わないと思いますが、競馬施行の観点からJRAは何も手伝わず、出走取り消しなど開催に支障をきたした調教師を処分するのが適切な対応です。
それをした上で預託料や給料の原資となる賞金アップの話を調教師会側とJRAがするというのが適切な対応となります。
JRAは労使交渉の手順をすっ飛ばして、調教師側のスト破りに加担して、ユーザーへ何も正式情報を出さないのはありえません。
春闘やストライキはそれぞれの事情があるので、どちらが良い悪いかを第三者から判断すべきではないと思いますが、その情報を適切に公開せずに馬券を売るJRAの姿勢は批判されてしかるべきです。
果たして今年は日本ダービーはどうなってしまうのでしょうか。
この記事は金曜夜に書いておりますが、土曜夜の時点のダービーの予想の見解はYouTubeライブの方でお届けしますので、アーカイブ好走も含めてご覧になって下さい。
https://www.youtube.com/channel/UCdSxtxrZTL43gpficd3SLqA
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