武騎手とキーファーズの関係について

世間はダービーウィークで盛り上がっていますが、僕の中では全く盛り上がっていません(穴馬がいないので)。

そんな中、昨日気になる記事を見ました。

武豊がフランス版オークス・ディアヌ賞に騎乗する事になった驚きの経緯とは

概要をまとめると
『武豊信者のキーファーズのオーナーが、武騎手を凱旋門賞に乗せるためにドイツの3歳牝馬を買ってフランスオークスに参戦する』
といった話です。

この記事で最も重要な言葉がコレであり、

 「もし日本馬が凱旋門賞を勝つ日が来ても、その鞍上が武豊でなければそれは単なる競馬の世界でのニュースに終わってしまうでしょう。でも、たとえ日本馬でなくても武豊が勝てば普通にニュースで流れると思うんです。だから、凱旋門賞は武豊が勝たなければいけないんです。そのための応援出来る手立てがないかと考えたら、こういう手もあったんだな、と。それだけの事です」

 

キーファーズの松島さんは「日本競馬の事を考えているなあ」と感服いたしました。

 

本当なら武豊騎手に続くスターが既に居ないと駄目なのですが、JRAの体質が数十年遅れている影響で、後に続く人材が育っていません。

日本の競馬は未だ武騎手の知名度に頼らざるを得ない状況です。

そういった状況を理解した上で武騎手に多額のお金を使っているのなら、これは日本競馬界における貢献だと言えるでしょう。

 

本来なら次世代のスターに投資すべきなのですが、そういう騎手って居ますかね?。

居たとしても、個人馬主がいい馬を用意する事が難しい時代です。

近年はセレクトセールでの当たり馬比率が下がっています。

いくらなんでも馬主は気づいて、「今年のセレクトセールは売上が下がるだろうなあ」と思ったら、ここ数週はアドマイヤマーズ・ノームコア・ラヴズオインリーユーといったセレクトセール出身の馬がG1を勝っています。

ノーザーンファームは上手いこと調整しているなあと感心しました(^o^)本当かよ。

まあ国内はそういう状況で、キーファーズも当たりを引かせて貰えないので、「海外の馬を現地調達する」という選択肢を取るのは自然の流れです。

凱旋門賞制覇

僕自身
「ヨーロッパの馬場適性の無い馬を無理矢理凱旋門賞に持っていくのは良くない」
と昔から考えています。

正直な話、「凱旋門賞制覇が日本競馬界の悲願」という風潮もどうかと思っています。

ダービーやJCが行われる東京競馬場と凱旋門賞が行われるロンシャン競馬場で求められる能力の方向性が全く異なるからです。

日本にG1が無いシーズンに挑戦するならまだ解りますが、秋天やJCを空洞化してまで使っている点で日本競馬の盛り上がりを削いでいます。

生産者も調教師も凱旋門賞のタイトルは欲しいのでしょうが、それならヨーロッパで牧場や厩舎を開業するのが正しい手順のはずです。

そもそも「日本競馬界の悲願」とするならば、日本人の騎手を乗せるべきでしょう。

近年の凱旋門賞遠征はそこの中途半端さを感じるので、武騎手の今回の挑戦が上手く行くことを願っております。




この記事を書いた人
メタボ教授

Twitter:@metabopro
著書 "競馬で勝ち続ける1%になる方法" が全国書店にて好評販売中。
常日頃「当たる予想は有料でも公開しない」と言っているものの、2018年全重賞無料公開予想をうっかりプラス収支にしてしまう。
2019年もプラスが確定。
もちろん後出し・インチキは一切ナシでやっているのですが、そこらの詐欺師よりも評価されていません。

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