トラック調教でも自動計測開始へ
昨日の話題で気になったのは、トラック調教の自動計測化です。
JRA関西定例記者会見が24日に大阪市内で開かれ、2021年末までを目標に、美浦・栗東両トレーニングセンターのウッドチップコースにおいて、調教タイムを自動計測で行うことを明らかにした。現在、坂路で運用している自動計測システム、使用しているICタグをそのまま用いての検証結果が得られたため、コースでも実施することが決定した。
現在はそれぞれ手動で計測されているが、「タイムに若干の差があると、調教師からの指摘もあったため」と広報担当の臼田理事は説明した。まずは美浦は南W、栗東はCWから開始し、それぞれの各コース、現地滞在馬の多い函館、札幌、小倉などの運用については、調整を行ったうえで考えていく予定。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000062-dal-horse
個人的な感想は、「やっとかあ・・・」と感じました。
タイムの機械計測自体、20年~30年前の技術(トランスポーター)があれば出来るわけで、通った位置取りの計測も、とっくの昔に可能でした。
自動計測化のメリット
僕の競馬本で解説しているように、トラックコースのタイムはそこまで信用していません(見ないことはないですけど)。
タイムの精度が上がれば、少しだけ信用度が高まると思います。
あと「モヤで時計が計測不能」というケースが無くなるでしょう。
坂路の自動計測を見る限り、データ読み取りエラーはありますが、「モヤで全頭データがない」よりかはマシです。
また、自動測定化のメリットとして
「コースの内側で調教が出来る」
というのがあるはずです(間違ってたらすみません)。
長年思っているのですが、トラックコースの追い切りで外ラチ側を走る理由って何かあるのでしょうか。
常識的に考えればコースの内ラチ側を走った方が、より実戦的な調教になるはずです。
外側を走る理由は「タイムを計測する人の見やすさ」だと思うのですが、自動計測導入を契機に内側を走れば、コーナリング性能の底上げも可能となります。
あとコストの面も下がらないでしょうか。
今現在、全レースの調教データを手に入れようとすれば、結構なお金がかかります。
競馬ユーザーを増やしたいなら、JRAが無料提供すべきだと考えていますが、現実は程遠いです。
自動計測のデメリット
って何かありますかね?
トラックマンの仕事が無くなる?!
逆にトラックマンの仕事を保護するために、調教の自動計測を遅らせていたのなら、けしからん話です。
余ったトラックマンは外厩へ取材に行けばいいと思います(入れてくれるかどうか知りませんけど)。
トレセンシステムの趣旨を考えるとJRAが一括管理するのが当り前の話であり、公正競馬の観点からマスコミはあくまで第3者であるべきです。
個人的には「外厩を規制すべき」と考えていますが、現状そういう議論になってない以上、外厩への取材こそがマスコミの存在価値ではないでしょうか。
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