京都2歳ステークスの予想【メンバーシップ限定】

京都2歳ステークスが重賞になって以降、そこまで強いメンバーが揃ったことがありません。
一流馬が東スポ杯やホープフルステークスに行くので、その谷間の重賞という理由だとは思うのですが、今年もおそらくメンバーレベルはそこまで高くないはず

馬場については最終週なので内が悪いです。

京都開催の近年のレースを見ると、外からの差しが決まっています。内回りなので全馬が馬場の悪い部分を通る可能性もあるのですが、今年は14頭いるので外を回す差し馬が有利かもしれません。
ただし人気どころでそういう競馬をしそうな馬が居ないので、難しいです。

本命:シンエンペラー【ウマウマ評価:B】

まず目を引くのが血統です。
日本では見たこともないような血統ですが、2020年の凱旋門賞を勝ったソットサスの全兄弟にあたります。

凱旋門賞を勝つような血統の馬が日本で走るわけないのですが、2歳戦のこの時期は馬の身体能力だけで勝ち負けが可能です。「3歳以降1勝も出来ずに終わる馬」と「重賞で活躍出来る馬」が混在しているので、本質的にダート馬や短距離馬でも重賞レベルの馬なら能力だけで来てしまうケースがあります。

暮れの時期になると時計のかかる馬場になるのもありますが、この時期の2歳戦は血統の一般論から外れる馬の方がオッズ的に美味しいです。

それとシンエンペラーは海外のセリで落とされた馬ですが、その後はノーザンファームで育成されています。言い換えれば、日本の芝で走る一流の育成が施されているとも言えるでしょう。

あと能力を評価するとデビュー戦の内容は申し分ないです。
新馬戦特有の緩んだレースではなく、ある程度流れたレースを押し切りました。
ゴール前でヨレてしまいましたが、ラスト1ハロンは11.0秒で走っているように余力十分です。

それと10月下旬に調教を休んでました。
厳密に言うと坂路で60秒くらいの時計は出していますが、レース1週前の調教にしては遅いです。
本当は天皇賞秋の日の新馬戦に参戦も考えていたそうで、メンバーが強いので回避した影響なのかもしれませんが、何か馬体にトラブルがあったのかもしれません。
調教過程を見る限り、新馬は万全の仕上がりではなかったはずです。
今回間隔が詰まっているのは不安材料ですが、能力的には頭一つ抜けている可能性があるので本命としました。

対抗:サトノシュトラーセ 【ウマウマ評価:B】

新馬戦はショウナンラプンタの2着でした。
ショウナンラプンタは先週の東スポ杯に出走して、最後尾追走で物理的に届かない位置を走っていましたが、最後は上がり最速で4着。中盤で脚を使ってしまった事を考えるとこの馬が1番強い競馬をしたと思います。先週解説した通り、東スポ杯のメンバーレベルは例年に比べると低いと考えますが、京都2歳ステークスよりかは高いはず。

この新馬戦も道中ペースが緩まない中でロングスパートして最後失速しておらず、1.2着馬はそれなりに強いと考えます。
二戦目の未勝利は少頭数重馬場での勝利なので参考外ではありますが、着差は付けました。
2000メートルはコーナリング性能も求められるので、そういう競馬の経験を2回しているのはアドバンテージです。
もう少し人気してもいいと思いますが(現在8番人気、当日5番人気くらい?)、追い切りの内容など調教面はイマイチだと思います。
とは言え、調教は今回バッチリという馬も少ないので対抗評価です。

黒三角:ホウオウプロサンゲ【ウマウマ評価:B】

新馬戦は仕上がり途上で出走したのが敗因だと思います。
2戦目は1番人気の馬が前が壁で詰まったラッキー、3戦目は後ろの追走がミスっただけなので、能力的には評価出来ません。

でも色んな競馬を経験しているのが強みです。
今回も外有利・前残りといった要因に対応出来る可能性は十分だと考えます。
それと調教も人気馬の中では良かったので、高く評価しました。

4番手:キープカルム【ウマウマ評価:B】

デビュー戦は4コーナーで大きく膨れたのが敗因です。
着差的に膨れてなくても負けていたと思いますが、勝ったジャンタルマンタルはデイリー杯でも圧勝しました。

2戦目は無難なコーナリングを見せて完勝です。

1週前追いきりで疲れてしまったのか、最終追い切りが緩く、状態面が若干心配ですが、
そこまで人気にならなそうなので(現在7番人気)買いました。

押さえ:オールナット【ウマウマ評価:B】

新馬戦は重馬場かつドスローなので、評価参考外です。
ただし、京都開幕週の新馬なのでそれなりに強い馬が揃っていると考えます。

今回どういう競馬をするのか解らないですが、調教は良かったので押さえは必要だと判断しました。

押さえ:ディスペランツァ【ウマウマ評価:C】

積極的に買いたい馬は上記の5頭だけなのですが、最初に語った通り外から差して来る馬が恵まれる可能性もあります。
そのためこの馬も印を打ちました。
デビュー戦は陣営曰く「仕上がってなかった」そうですが、未勝利戦では上手くコーナーを回って外から差しています
能力が足らない可能性が高いですが、今回も同じような競馬をすると見て、馬単の2着・3連単の3着あたりを押さえる予定です。

押さえ:カズゴルティス【ウマウマ評価:C】

人気が無いので少し押さえます。
新馬は後ろの馬が追走がミスっただけで、恵まれた形でも勝利でした。
とは言え、やや重馬場を考えれば悪い時計ではありません。
残り1200から緩まず走っていますが、最後失速しなかったのを評価します。
今回はハナに行かないとは思いますが、馬場のいい部分からスタートできるのはプラスのはずです。

京都2歳ステークスの予想の印

本命:シンエンペラー
対抗:サトノシュトラーセ
黒三角: ホウオウプロサンゲ
4番手:キープカルム
押さえ:オールナット
押さえ:ディスペランツァ
押さえ:カズゴルティス

買わなかった人気馬です

パワーホール【ウマウマ評価:C】

今年の札幌2歳ステークスは4馬身差で勝ったセットアップが例年の標準レベル(G1でも馬券圏内に来れるかも)で、
「2着以下は離され過ぎなので能力的に・・・」という評価です。
ガイアメンテやウールデュボヌールみたいにレースにならなかった馬なら巻き返しはありますが、パワーホールは展開的に恵まれています。
今回も恵まれる可能性はありますが「能力的には足らない」と見て手が回りませんでした。

ギャンブルルーム【ウマウマ評価:C】

コチラも札幌2歳ステークス組で、新馬戦の圧勝を評価してないのは以前解説した通りです。
今回は素晴らしい調教タイムなので、成長してガラリ一変もあるかもしれませんが、休み明けでギリギリ仕上げたようにも見えます。
元々はライアン・ムーア騎手が乗る予定で、怪我のために無理となってしまいましたが、団野騎手ならそこまで大きなマイナスにはならないはずです。
ただ、2着のパワーホールも買ってないのに、同じくスムーズな競馬が出来た3着のこの馬を買うことは出来ないので、見送ります。

ルカランフィースト【ウマウマ評価:C】

原稿書いている段階で大口投票があったようですが、新馬戦は3ハロンだけの競馬です。
今回はここまで緩い競馬にはならないので、レース経験という意味で他の馬に劣ります
素質馬ならそれでも走りますので、人気薄なら買ってもいいと思いますが、人気しているので手が回りません。

以上、ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスの予想でした。

Posted by メタボ教授