弥生賞2024コスモキュランダのデムーロ騎手の騎乗について
ラップタイム
12.5 – 10.7 – 12.0 – 12.8 – 12.4 – 12.2 – 12.1 – 11.7 – 11.4 – 12.0
最初の1000メーター通過が60.4秒となりますが、公式ラップタイムは先頭の通過タイムです。
他の馬の通過タイムを計測してみますと、
集団の先頭(3番手:ダノンエアズロック)は61秒0
勝ったコスモキュランダは61秒4
最後尾のアドミラルシップは62秒3
となっております。後ろは遅いペースです。
次に馬場状態の確認ですが
3月の中山開催はAコースで行われ、1月の中山開催で走ったCコース部分の芝を張り替えてないので、レアケースですが馬場の外側が悪いです。
雨降りの影響
ところが注意しないといけないのが、雨が降った時の乾き方です。
今週は金曜日に大雨が降りました。
芝は吸水性があり、風通しも妨げるので、芝が掘れている部分から乾きやすいです。
だから稍重で行われた土曜日は外側の馬の好走が目立ちました。
内側はまだ乾いてないのだと思います。
それとJRAの発表資料によれば、金曜日から土曜日にかけてゴール側の含水率が何故か増えていました。
という話を予想ライブ放送でしましたが、本日(日曜日)の含水率の発表は下記の通りでした。
やっぱり乾いていません。
午前中も稍重からスタートして、外有利の馬場でした。
8レース以降は良馬場発表となります。
徐々に内側が良くなって、メインは内先行で決まったわけです。
スタート後のホームストレート部分を見れば、内側2頭分から3頭分がキレイなのがよくわかると思います。
パトロール映像
投稿者: @keiba_metaboproThreadsで見る
だから本来は1番の馬や2番の馬が有利だったのですが先ほど解説した通り、物理的に届かないレベルで後ろを走っていました。
パトロールを見ると
スタート直後の1コーナーでシンエンペラーとトロヴェトーレがぶつかっています。
トロヴァトーレのルメール騎手は、おそらく前に馬が置きたくて、ダノンの後ろを取ろうとしたのでしょう。
一方でシンエンペラーの川田騎手は、それまでのレースでも馬場の外側へ出す意識が強かったので、馬場の外へ出そうとしたのだと思います。
ここで怒号が飛び交ったはずですが、トロヴェトーレはメンコをしてなかったので・・・です。
トロヴェトーレの敗因はよく解らないですが、人気馬全部怪しいと解説するくらいなら、全部消すべきでした(反省)。
一方シンエンペラーは序盤はトロヴェトーレのせいで外へ出さそうとしても外へ出せず、中盤はコスモキュランダの捲りで外へ出せなくなりましたが、馬場の内側がいいので寧ろ良かったです。
コスモキュランダについては予想ライブで解説した「スワーヴリチャードの大阪杯」パターンが出ました。
前走や前々走は勝負どころのコーナーで置かれたわけですから、後ろに居たらノーチャンスなのでこれが正解です。
勝利ジョッキーインタビューでは「向こう正面でペースが少し遅く、前残りの馬場だったので動きました」と述べていました。
この判断は正解ですが、「コーナリング性能が悪いので、バックストレートから動いた」とは述べていません。そのため、皐月賞では再現性がないと思います。
ただ、デムーロ騎手はこういう雨絡みの馬場を上手く乗れるので、コスモキュランダの評価を鞍上を理由に3番手に下げたのは間違いでした。
3着のシリウスコルトについては、縦長で逃げて恵まれた形ですが、この馬は1回も逃げたことがないどころか後ろからの競馬ばかりです。
スタートはいい馬なのですが、三浦騎手は毎回手綱を引いて下げてました。だから無印だったのですが、今回は一転して促すようにハナへ行っています。
陣営コメントで何も言ってなかったので、こういうのは正直勘弁してほしいです。
皐月賞に向けて
皐月賞戦線は混沌としており、能力最上位のレガレイラもホープフルステークスのレース内容からすれば安泰ではありません。
ミスタージーティーは出走権を取れてもローテーション的にアレですし、シンエンペラーは次走も軽視する予定です。
アーバンシックくらいしか買えそうな馬がいないのですが、陣営の目論見どおりに事は進んでないので、果たして出られるでしょうか。
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