AJCCの振り返り「なーにを考えてんだろうなー、あの人は!!」

アウスヴァールの横山和生騎手がレース後叫んでいたそうです。

お前の弟だよ(# ゚Д゚)

横山和生騎手はレイチェルキング騎手に文句を言いたいのだと思うのですが、勝負を分けたのはコスモキュランダの動きでした。

スタートは予想通り、マテンロウレオが出していくものの、大逃げは出来ませんでした。

アウスヴァールの方が速かったため、直ぐに譲った形です。

ひょっとしたら、横山和生騎手はハナ争いに加わってきたマテンロウレオを見て「なーにを考えてんだろうなー、あの人は!!」と思ったのかもしれませんが、同厩舎で鞍上も身内だからこそ、併せ馬で競って共倒れという最悪なパターンは避けられるわけで、このシチュエーションなら出していくのが正解です。

隊列が早々に決まったので、ペースは落ち着きました。

1000メートル通過は60.6秒、冬の中山2200を考えれば、ペース的に遅くは無いと思いますが馬群が縦長となっています。

いつものように計測してみました(今回は0.8秒遅れでの表示)

逃げ・先行争いに加わったマテンロウレオは61.1秒と速いペースではありません。前走中日新聞杯の1000メーター通過より0.9秒遅く走ってこのポジションです(馬場と距離は違いますけど)。

ちなみにコスモキュランダはこの時点ですでに動いています。

コスモキュランダの捲り

僕の予想ではコスモキュランダの捲りでダノンデサイルやレーベンスティールの蓋になってくれる事を期待して、マテンロウレオ本命でした。

でも現実はマテンロウレオを閉じ込めてしまいます

横山家、家庭崩壊の現場を目の当たりにしました。

この捲りを受けて、2番手のチャックネイトがスパートを開始します。

マテンロウレオは目の前にスペースが出来たのですが、チャックネイトのスパートには付いて行きませんでした。

ただ、結果的にはラスト2ハロンで失速しているので、
12.8 – 11.4 – 12.3 – 12.0 – 12.1 – 11.9 – 11.7 – 11.3 – 11.8 – 12.2 – 12.6

距離ロスなく4コーナー立ち上がりまで脚を溜めた典さんの判断が正解だったと言えます。

他の馬の敗因

3着のコスモキュランダを消したのはトンデモ予想をした僕が悪いのですがm(_ _)m

他の馬はどうしちゃったのだろう・・・

と改めて見返すと、ビザンチンドリームとディープモンスターはコスモキュランダに付いていく形で上がって行ってました。

序盤ゆっくり走りすぎて、中盤で脚を使って、3-4コーナーで大きく距離ロスをしたのもあって、スタミナが切れた形です。

レーベンスティールはダノンデサイルと同じポジションで、ルメール騎手の騎乗は問題ないように見えます。

原因は状態面のはずです。

2週前に調教師が
「あまり状態が良くないですね。心配です。この舞台では勝っていますけど、前進気勢が強すぎて操縦性が過去と比べてもかなり悪くなっている。そこをあと2週間でなんとかしなければと思っている。試練ですね」
と言っていたのが気になりましたが、調教はしっかり出来ていたので、消せませんでした。

帰厩の段階でかなり太かったか、馬の体質に大きな変化があったのでしょうか。

ダノンデサイルについては終始包まれないポジションに身を置いての横綱競馬。

能力が頭一つ抜けていました。

今回は相手関係を考えれば、この競馬で正解だと思いますが、安田調教師は「距離は2000メートル前後」と述べているのが気になります。

次走大阪杯だとデシエルト・メイショウタバル・アリスヴェリテなどそれなりに速い馬が出てきそうですが、今回と同じ競馬をすると厳しいでしょう。

次走のレース選択や鞍上選択に注目したいと思います。