3歳新馬戦や未勝利戦で除外が多い現状をJRAが対策しない本当の理由
毎年冬の時期になると、3歳の新馬戦や未勝利戦が除外ラッシュとなります。
16頭のフルゲートに50頭も60頭も登録されることが珍しくありません。
除外されると次回優先出走権が付与されるのですが、後日出馬投票を行っても、優先出走権を持っている馬ばかりとなって、また除外されます。
この状況を何年も放置しているJRAに対しての苦言もよく見かけるわけです。
【#ケイバのゲンバ】出たいのに出られない…新馬戦「除外ラッシュ」に緊急提言 “権利取り投票”で大渋滞、ルール見直しが急務/うま屋 https://t.co/FNUqu9iUkp #新馬戦 #除外ラッシュ #JRA #デイリースポーツ #うま屋ギガ盛り @Umaya_Daily
— うま屋(デイリースポーツ競馬班) (@Umaya_Daily) February 19, 2026
毎回思うが少頭数の平場や特別やるぐらいなら新馬戦を1日4回やれよと
— 桜花琥珀🌸 (@Kohaku_Kiyohime) January 15, 2026
もしくは中山京都以外にももう1箇所ぐらい競馬場の開催地を増やすとか。
— ⬛︎運値ZER0⬛︎ 🏺💸 (@LackPoint0) January 15, 2026
ちなみにJRAは2026年から3歳新馬のタイムオーバーの基準を厳しくしたのですが、焼け石に水でしょう。
何故JRAは対策しないのでしょうか。
大人の事情
3歳新馬戦除外の原因は抹消給付金という制度によるものです。
少しおかしな話ですが、競走馬登録を抹消すればJRAから給付金が貰えます。
それも沢山出走して、早い時期に抹消すれば金額が多いです。

このような制度があるのは、馬産地の救済目的です。
馬主の損失を抑える事で、馬が売れやすくなりますし、売れ残っても牧場自体が馬主として出走させます。
牧場が得られる収入として、生産牧場賞・繁殖牝馬所有者賞もあるわけです。どのような手段を使ってでも中央競馬で走らせたいわけです。
外厩も充実して厩舎馬房の回転率も上がったのもあって、中央競馬でデビューできる頭数は昔に比べて大きく上昇しました。
昔は年間3000頭ほどがJRAでデビューしていましたが、今では4000頭くらいデビューしています。
中小の牧場としては、一連の給付金のお陰で、お金にならない馬が少なくなるわけです。
でも売れ残るような馬の能力はお察しの通りです。
抹消給付金を最大限に貰うには、3歳4月末までに5回出走する必要があります。
しかし、厩舎サイドとしてはクラシック戦線で戦えそうな馬を優先するわけで、給付金狙いの馬に対する空き馬房はなかなか回ってきません。
デビューが後回しになる結果、3歳新馬戦や未勝利戦は大渋滞します(3歳冬はダート戦が多く、主流血統じゃない馬にも活躍のチャンスが出てくるので、この時期まで待つという理由もあります)。
だから3歳冬の除外ラッシュが改善される事はなく(する必要もなく)、除外が多い事についてJRAを批判している人は本質が見えていません。
一方でJRAとしては
新馬戦や未勝利戦は減らしたいと考えています。
何故なら年間開催レース数は最大で3456と法律で決まっているので、売上が低い新馬戦や未勝利戦は減らして(地方に割り振って)、上のクラスのレースを増やしたいわけです。
3歳未勝利戦も昔は秋の福島までやっていましたが、近年は9月の上旬から中旬で終わっています。
2020年には3歳新馬戦を廃止する方向で動いてましたが、馬主の反対があって中止となりました。
JRAも出走頭数(登録頭数)を本気で減らしに行くなら、抹消給付金制度に手をかけるはずです。生産頭数が回復傾向で牧場も潤っている現状、本当にそういう判断を下すのか?注目したいと思います。








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