ホウオウビスケッツが巴賞と函館記念を両方勝てた要因

本命馬サンストックトンはまさかの後ろポツン(´・ω・`)

 

この馬は出遅れ癖があるわけではありません。

今回のメンバーの中だとスタートは速い部類です。

でもグランディアがヨレたアオリを喰らった影響もありますが、最後尾の後ろポツンの競馬と意味不明な競馬となりました。

函館記念のレース前の陣営コメントも
「前走は位置取りが悪くなったが、前が残る流れのなか脚は見せた」
だったわけで、このコメントが出ているのに、どうして更に位置取りが悪くなるのか理解できません。

 

ペースについて

レースはアウスヴァールがハナを切って、ホウオウビスケッツは2番手に構える形でした。

予想ライブで解説したように、どちらの馬も速いペースを作るまではありません。

1000メートル通過は59.6秒です。

後半の1000メートルも59.6秒ですから、均等割のレースでした。

 

ただしこれは先頭の馬の話です。

今回も後続の馬の通過タイムを計測しました。

GPSトラッキングは1.86秒遅れで表示されております。

 

勝ったホウオウビスケッツは離れた2番手を走っており、1000メートル通過は60.04秒でした

 

今日の函館は時計がかかっていましたが、逃げ馬2頭が1-3だったように決して速いペースではありません

ちなみに僕の本命馬は先頭から1.8秒遅れの61秒4で走っており終了

 

後ろポツンしていたサンストックトンは論外ですが、他の人気馬はホウオウビスケッツから大きく離されているわけではありません。

ところが、外を走る馬の仕掛けが遅すぎました

上のレース映像のGPSトラッキングを見ると残り600手前から前との馬との差が開いています。

何が起こったのか?

参考パトロール映像を見ると

 

投稿者: @keiba_metabopro
Threadsで見る

 

 

・デビットバローズが謎失速でチャックネイトなどの蓋をする形となった
・アケルナルスターが中途半端な捲りで後続の蓋をする形となった
・マイネルクリソーラが仕掛け遅れて後続の蓋をする形となった

これにより、内側を走った馬が上位を独占しました。

1番人気のサヴォーナ

は包まれたまま抜け出せませんでした。

スタートではポジションを取れず、切り替えて外へ出そうとするも、他の馬が邪魔で出せません。

残り800から仕掛けましたが、マイネルクリソーラが邪魔で進めず。

結局はアケルナルスターの外を回す形となり、最後の1ハロンはよく詰めてますが、届きませんでした。

今回は「戒めの57.5KG」とハンデが軽すぎるので、JRAは何やっているんだ?と言いましたが、予想ライブ放送で「ハンデが軽すぎるから、JRAの陰謀で最内枠にした」というコメントを頂いたように、内枠が仇になった形です。

サヴォーナの道を塞いだのは関東の騎手ばかりなので、「関東の騎手にもウザ絡みをしていたのか?」と思ったわけですが、陣営もゲート練習はしていましたし、池添騎手も内枠のリスクを想定した上で、やれる事はやっているので、今回の負けは仕方ありません。

巴賞と函館記念を両方勝つ

今回ホウオウビスケッツは19年ぶりに巴賞と函館記念を続けて勝ちました

函館記念は巴賞組が馬券圏内に来ることはよくあります。

でもレースの質が異なるので、連勝は難しいです。

巴賞は内先行有利の馬場ですが、函館記念は外差しもよく決まります。

また、ハンデ戦なので巴賞を勝った馬は斤量を背負うという要因もあります。

その19年前も「函館の鬼」エニモハリアーで、巴賞は不良馬場・函館記念は良馬場巴賞の馬場が函館記念寄りでしたし、エリモハリアーも巴賞の時点では2勝馬クラスを勝っただけだったので、この年の函館記念のハンデは55kgでした。

連勝するのはそれくらいイレギュラーなことなので、競馬歴が長い人ほどホウオウビスケッツは軽視しがちです。

でも今年は少し違うとホウオウビスケッツを消さずに押さえたわけですが、本命馬が後ろポツンではどうしようもありません。