【北九州記念2025】前後半のラップ差が2.8秒の超ハイペースになった原因
ハンデ戦で、夏の長距離輸送が伴うレースなので、人気サイドからではなく、大穴サイドを本命にしたのですが、終わってみれば3番手評価・4番手評価の人気サイドで決まった形です(´・ω・`)馬連36倍も付いていたのかあ・・・。と思いますが、そんなのは後の祭りです。
スタートと先行争いの話
予想通りシロンが一番速かったわけですが、控えてしまって内から押して出ていったクラスペディアにハナをゆずります。おそらくハイペースになるから控えたのだと思いますが、それは間違いです。
内のグラスペディアは押して出ていって全速力モードになっているわけですから、ブレーキをかけなければ(手綱を引かなければ)スピードは落ちません。併せ馬になった時点でブレーキを引けないですから、ペースは落ちないです。
そのため、シロンはハイペース上等でハナを取りに行き、外から被せてクラスペディアにブレーキをかけさせる必要がありました。
そうすればペースはある程度落ち着きます。
でも実際は、併せ馬で進んだ結果、ペースが落ちずに最初の3ハロンは32.5秒、後半3ハロンは35.3秒と前傾ラップとなってしまいました。
ラップタイム
11.6 – 10.2 – 10.7 – 11.4 – 11.8 – 12.1
2ハロン目の区間はどのレースでも先行争いが激しくなるので10.2秒になるのも仕方ないですが、シロンの国分恭介騎手が適切に乗れば3ハロン目・4ハロン目の区間を緩ませることが可能です。
つまりの所、グラスペディアみたいな出し方をしている馬が居るなら、外から被せてブレーキをかけさせないと、ペースを落ち着かせる事は出来ません。
国分恭介騎手はシロンを内へ寄せる前にちゃんと目視してクラスペディアを見ているのに、ああいう対応をしているのは、上記の事を理解してないのだと思います。
もちろんシロンにブレーキをかけてペースを落とす事も出来ますが、それだとコーナーで外々を回す事になって余計にスタミナをロスする事になるので、このケースだとハイペース覚悟で行き切るしかありません。
差し展開
いつもはGPSトラッキングで後続との差を計測していますが6ハロンなので後続のラップタイムは走破タイムから上がりタイムを見ればいいだけです。
中段で進んだヨシノイースターは32.8秒、勝ったヤマニンアルリフラでも33.1秒と速いペースで進んでいます。
最後尾はヤマニンアンフィルの33.6秒で、先頭から最後尾まで1.1秒差の団子状態でした(GPSは1.2秒遅れ)
上がり最速が34.7秒でしたから、全頭前傾ラップで最後バテています。
結果論を言えば、後ろポツンをすればどの馬でも上位に来れていたでしょう。
ただし、短距離戦はタイムアタックレースに近いですから、出遅れはそのまま走破タイムにマイナスされ、着順に影響します。
だからスタートが良いことに越したことはありません。
本命馬のレッドヒルシューズはスタートで若干出遅れてしまいました。
仕方ないので脚を溜める競馬に切り替えたのは良かったですが、その後は他馬に邪魔される形で、4コーナーでブレーキをかけて下がってしまい、最後の100メートルも前が壁て追えませんでした。
馬場は外側が若干良かったのかもしれませんが、差し・追い込み馬も内に居た馬は概ね詰まっており、結果的には外からの差しが決まりました。
そんな中で、外を回してハイペースで粘ったヨシノイースターの強さが目立ったレースです。
ただし予想で解説したように内で包まれるとイマイチな馬なので、次走の枠順に注意する必要があります。
以上、北九州記念のレース振り返りでした。
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